近年、アカペラという言葉が、スタンダードになってきました。
先日、私の家から数分で行けるところで、イベントがありました。アカペラの5人グループです。
実は、このグループのステージは二回目です。
人間が本来持っている、「体」という楽器を使って、声「音」を、文字通り「楽しむ」アカペラ。
私は、学生時代に、合唱をかじっていたこともあり、とても興味を持ちました。
アカペラについて、私見と経験を交えながら、主観的意見を述べたいと思います。
アカペラとは?
引用元:weblio辞書
ア・カペラ(
イタリア語:
a cappella)は、簡素化された
教会音楽の様式のこと。
また、そこから転じて、教会音楽に限らず
声楽だけで
合唱・
重唱を
行うこと、またはそのための
楽曲全般を指す。意味は「聖堂で」「
礼拝堂で」の訳があげられる。起源として、グレゴリアン・
チャントがある。
日本語では「アカペラ」、あるいは
イタリア語の
発音に近い「ア・カペッラ」、
英語発音に近い「アーカペラ」
と表記されることもある。
引用元:Wikipedia
私は、個人的に、複数人で歌う時には、
- 曲(歌詞)の全体または一部が複数のパートに分かれている。
- 簡素で、歌詞の聞き取りが容易である。
- 無伴奏または、簡易な伴奏をつけて歌う形式である。
の三つの条件をもって、基本的にアカペラと称すると思います。
しかし、合唱曲などで、殆ど無伴奏の状態で歌うことを「アカペラ」と呼ぶことも多い。
(因みに、伴奏を伴う時は、独唱、又は、ソリスト、と言われることが多い)
著名な日本人アカペラ歌手
絶対音感と、ハモリの感性、確かな音程と、響く声、等、体一つで勝負できるアカペラ歌手。
シンプルなだけに、個人の力量差が強く感じられるのも特徴です。
アカペラとは?で記したように、歌詞の聞き取りが容易でないといけません。
そのため繊細な表現力が求められることになります。
私は、アカペラで成功すれば、歌手として一流だと思っています。
言葉は不適切かもしれませんが、アカペラではごまかしがきかないのです。
そのような厳しい目の中での、著名なアカペラ歌手をご紹介しましょう。
ゴスペラーズ
1994年にメジャーデビューした5人組の男性ボーカルグループです。アカペラの代名詞として「ゴスペラーズ」が使われた時期もありましたね。
★おすすめ曲 『ひとり』
日本におけるアカペラ作品でオリコン初となるベスト3入りを果たしたゴスペラーズの代表曲です。ハーモニーの美しさと、裏声の使い方と美しさは絶品ですね。
Little Glee Monster(リトル グリー モンスター)
「リトグリ」の愛称を持つ、女性5人のアカペラグループです。2012年7月に結成し、2014年にメジャーデビュー。そして2017年には「NHK紅白歌合戦」に初出場。まさに、実力と人気を兼ね備えたグループです。個々が特徴的な歌声を持っており、その違いを楽しめるのも良いですね。
★おすすめ曲 『世界はあなたに笑いかけている』
各々が異なる歌声を持っていることを生かし、パートが次々に変わっていくサビが聞きごたえありますね。アカペラ初心者にも挑戦したいと思える曲だと思えます。
RAG FAIR(ラグフェア)
2001年にメジャーデビューを果たした4人組の男性アカペラグループです。2002年には「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たしました。
★おすすめ曲
『恋のマイレージ』
紅白歌合戦で歌った曲です。アップテンポな曲調で、自分で歌えたら気持ちが盛り上がりそうです。
TRY-TONE(トライトーン)
1994年にメジャーデビューされました、結構少数派の混声アカペラグループです。2001年には、アメリカにて最優秀ジャズアルバム賞を受賞している、グローバルな活動を行うグループです。
★おすすめ曲
『しあわせもあこがれも』
混声5部構成(女声2、男声3)で、女性の優しさと男性の力強さが特徴の歌声とハーモニーが特徴です。
INSPi(インスピ)
6人組の男性アカペラグループです。2001年に年12月にメジャーデビュー。2005年には日立のCMソング「この木なんの木」の2代目シンガーに抜擢されましたので、耳にされたことのない人は居ないのではないのでしょうか?
★おすすめ曲
DRAGON NIGHTドラゴンナイト(SEKAI NO OWARI cover)INSPi【本気でやってみた】
SEKAI NO OWARI(セカイ・ノ・オワリ)の『Dragon Night』のカバー曲です。原曲をン随分アレンジされていて、カバー曲と気づかない人もいるくらいだそうです。
Nagie Lane(ナギーレーン)
2021年9月にメジャーデビューしたばかりのアカペラグループです。「楽器を持たないネオシティポップバンド」として売り出しています。男性3人、女性3人の混成アカペラです。
「アカペラ」を日本で広めた先駆者のゴスペラーズが「若手の注目株」として紹介したことで、有名になりました。
★おすすめ曲 『花と蜜』
Nagie Laneの代表曲で、作曲はメンバーのkeijiが担当しています。日常をおしゃれにするようなラブソングです。
アカペラ後発国の日本にもアカペラーは多くいる
近年は、ネット環境が快適になり、好きな時に好きな場所で好きな音楽を楽しめるようになりました。また、アカペラに限らず、ネットで学び、アドバイスを受ける機会にも恵まれています。そして、過去には、発表する場を確保することが必要でした。更に、聴衆の方に聴きに来ていただかなければならなかったのです。
今では、みんな、自宅や車中等でで世界中の音楽を聴くことができます。練習も、工夫次第で、防音設備のあるところでなくても練習できます。発表も、自宅の一室で動画撮影し、全世界に配信することもできます。
せっかくの今の環境を生かして、たくさんの楽曲に触れ、お気に入りのアカペラ歌手やアカペラグループを見つけてみてください。
因みに、私が、二回見させていただいた、アカペラグループは、
「ぱらしゅ~と部隊」です。
美空ひばりから、坂本九、夏川りみ、サザンオールスターズ、等々、多くのアーティストの楽曲をカバーされています。
アカペラ楽譜(アカペラ譜)に必要な物!
アカペラの楽譜を作るのは大変です。
楽器の場合は、音域が明確ですが、人の声の場合は、音域は人それぞれです。体調によって、音域が変わることもあります。
通常は、そのパートの人が出しうる音階の限界よりも、余裕をもって楽譜作りをするのが通常です。
そうなると、すぐに作り直せる、PCとソフトは必須です。
パソコン
作譜はもちろん手書きでも構いません。しかし、前文で述べた通り、メンバーの音域や体調を考慮して、作譜することになる場合が多いのです。勿論前日に作譜するなど考えられませんが、メンバーチェンジや体調により修正が必要になることがあります。更に、その楽譜を全員が共有する必要がある事を考えると、PCで作譜し、保存しておくのにPCは欠かせないと思います。しかも、以前の作譜も保存しておくことができます。
アカペラの練習は公園やスタジオで行うことも多く、編曲を行うことも考えられるので、持ち運びが楽なノートパソコンが使いやすいと思います。
楽譜作成ソフト
楽譜作成に特化したソフトで、パソコンにダウンロードして使用します。
アカペラをやっている方は、こういったソフトを用いて作譜していることが多いようです。
ソフトは数多く出ていますので、メンバーの需要に合った、作譜する人がストレスなく作譜できるものを選ぶのが良いと思います。
ソフト内で作成した楽譜はファイルとして保存できるため、メールなどで簡単にシェアできます。
練習で集まるまでに、個人個人でパート練習ができるのです。メンバー練習では、音合わせや微調整を行えます。
ピアノやキーボード
アカペラ楽譜作成に必要な3つ目のアイテムは、ピアノやキーボードです。
アップライトピアノやグランドピアノは基本的に大きいし重いし、しかも調律が必要です。
しかし、電子ピアノやキーボードならば、基本的に、比較的軽いし、音量調節も調律も不要です。
音量調節ができるのは、意外と大切です。先ほどの項で申しましたが、誰かの自宅等でできるアカペラです。
騒音問題と闘いながら、或いはクレームを気にしながら作譜していたら、曲がこじんまりしてしまいます。
アカペラ練習などでは、持ち運びしやすいミニキーボードを使うことが多いですが、鍵盤の数が少なく編曲には向かない場合もあります。
楽譜作成の際には、必要十分な鍵盤数のあるキーボードを選ぶと良いと思います。
電子キーボードは安価なものもあります。不要な機能は無くて良いです。音階さえ合っていれば。(笑)
コピーしたい曲の楽譜
アカペラ作譜したい曲の楽譜です。
アカペラでは、既存の楽曲を自分たち用に作譜してカバーすることが非常に多いです。
カバー曲をアレンジするためには、原曲を把握する必要があります。
曲の構成を把握し、原曲では楽器を用いて演奏している部分を人の声で再現できるようにしていく作業がアレンジです。
自分達の音域やスタイルに合ったアレンジを行う場合でも、原曲の構成から離れすぎると別の曲になってしまいます。
原曲の構成を元に良いアレンジを行えるようにしましょう。
初めは、テンポがゆったりとした楽曲を選ぶべきだと思います。
個人的には、お互い、ハーモニーを合わせやすいし、アカペラの完成度を高めるなら、粗が目立つ、バラード風の基本的なコードの音楽が良いと思います。
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