BGMとは?作業用に使用される効果とは?BGMフリー(無料)の意味は?

GMってご存じですか? background music の略称です。日本語では背景音楽と訳されていますが、BGMと呼ばれるのが一般的です。
 近年、どこにいても、耳にすることがほとんどですね。
 私も、この記事を書くにあたって、BGMを気にしていると、BGMの無い場所を探すのに苦労するほどです。
 BGMが及ぼす、期待される作業効果や学習効果について述べたいと思います。




BGMとは?

 
BGMには大きく分けて二つあります。
 ・一つ目は「劇中BGM」と呼ばれ、映画・ドラマ・舞台劇等、作品の流れに沿って、制作者の意図によって使用されるものです。
 ・二つ目は「店舗等でのBGM]と呼ばれ、店舗や事業所等でのお客や働く人達の為に使用されるものです。

背景音楽(はいけいおんがく)またはバックグラウンド・ミュージックbackground music)は、特定の空間や映像などの背景に、雰囲気の醸成といった目的のもと小音量で流される音楽音響である。BGMビージーエム)の略称も用いられるほか、バックミュージックックグラウンドバックとも称される[1][2][3]

引用元:Wikipedia

劇中の背景音楽[編集]

映画テレビドラマテレビゲーム舞台劇などで流される音楽をバックグラウンドミュージックと呼び、演出意図を効果的に補完できる曲が新たに作曲、または従来の音楽より選曲されて使用される。劇中で伴奏されることから「劇伴」とも呼ばれる。

かつては完成した映像を流しながら、そのシーンに合わせた作曲・指揮・演奏・録音を行っていたが、ドラマやアニメなどのテレビシリーズが確立されるとこの手法が間に合わなくなり、現在は放映前に作曲家が何十曲か作っておくのが一般的な手法であ[注 1]。ただし、特別なシーンには専用の曲を特注する場合もある。どのシーンにどの曲を流すかは音響監督の担当だが、それを専門に行う「選曲」という仕事も存在する。

なお、英語では、劇伴を「background music」と呼ぶことは間違いではないが、「店舗などでの背景音楽」(下記)などと区別するため、劇伴を特に「incidental music」と呼ぶことがある。この場合の「incidental」とは「付随的な」という意味で、「他の芸術作品の付属物として作られた音楽」というニュアンスである。「付随音楽」も参照。

引用元:Wikipedia

私の考えでは、劇中のBGMとなれば、私達視聴者は受動的に受け入れるだけだと思いますね。そのため、制作者の方は、慎重にBGMを考えるわけですね。ある意味、BGMの選択が不適切だと、その作品に大きな影響を与えるわけです。

店舗などでの背景音楽[編集]

飲食店小売店で流される音楽もバックグラウンドミュージックと呼ばれる。クラシックイージーリスニングロックジャズテン民謡J-POPなど、店鋪経営者が演出したい雰囲気づくりのために曲の分野が選ばれる。既存曲をそのまま流すだけでなく、業務用BGMとしてアレンジ・製作されたものを使用することもある。同じような用途のものとして動画を流すバックグラウンドビデオBGV、環境ビデオなどとも呼ばれる)がある。

店舗の雰囲気についての研究は、1970年代にフィリップ・コトラーが「アトモスフェリクス英語版という概念を提唱したことに端緒をなすが、そこでは照明おい、混み具合、ストア・レイアウト、ストア・デザイン、販売員とともにBGMなどの音楽が主要な環境要因として挙げられている[4][5]BGMの選択は店舗の印象や売上に影響を与えるが、適切なBGMと店舗の種類の組み合わせを判断することは、選択肢が多いこともあり容易ではない[6]

業務用BGMとして製作された器楽曲は、英語では「elevator music」または「muzak[注 2]」「piped music」「weather music」「lift music[注 3]」などと呼ばれる。

引用元:Wikipedia

私が思うには、店舗などでのBGMとなると、ここでは、店舗管理者人よる選択がウエイトを占めますね。個人経営だったり、個人宅でのBGM曲の選択には、店主等の好みが影響する場合も多いでしょう。所謂(自己責任)になりますね。

店舗であれば、どのような客層を想定しているか?お客に、どのように過ごしていただくか?によることが多いと思いますね。喫茶店等でくつろいでいただくのであれば、「癒し」の曲。購買意欲を高めるような店であれば「明るく快活な」曲。にぎやかなところであれば「落ち着く」曲。等々。




BGMが作業用に使用される効果!

 BGMを流すことににょる作業効果は様々考えられますが、私が思うに、
 「雑音や他人の雑談が耳に入りにくい。」と言う効果は大きいと思います。
 次に、
 「癒し」や「苦痛を和らげる」と言う効果も大きいと思います。

BGMのが作業用に使用される効果!

BGMが現在のような使い方で使われるようになった歴史上の記述を辿ると、なんと今から4000年前のエジプトで使われたという記録があります。記述があるのが4000年前ですから、記述にしないまでも、もっと以前から使われていたと考えるのが妥当かもしれませんね。当時、BGMの使用目的は、妊婦の方の出産時の苦痛を和らげるためだったようです。

確かに、出産は命がけだと言われています。子供を産んだら母親は絶命する生物も多くいますね。当然4000年前となると、想像を絶する、苦難と苦痛の連続だったものと思われます。当時から音楽によるヒーリング効果と言うものが、使われていたなんて、驚きです。

歴史の古い、ギリシャ、中国、インドなど、4大文明が発達していた地域や近隣でも、音楽が「苦痛を和らげる」「心を落ち着かせる」為に使用されたという記録が残っているのです。

20世紀に入ってから、ようやく、アメリカを中心に音楽の研究が盛んになり、医療現場だけでなく、様々な場所でBGMが導入されるようになりました。

特に、働く場所でのBGMは、休憩時間の癒し効果を始め、苦痛の軽減、情緒の安定による業務の効率化や働く人々のメンタルヘルスに寄与してきたと言われています。

では、BGMの効果について、代表的なものを挙げてみます。

マスキング効果

 ある音(雑音)を別の音(BGM)で隠すことにより、そこにいる人の心を落ち着かせたり、心地よい空間を作ったり、雑談や雑音を過剰に気にすることなく過ごせる対人関係や機械音等の部分による効果です。例えば、事務所などで隣の人の会話を気にせず仕事に集中できたり、仕事場での機械音や外からの雑音も聞こえにくくする効果の事を指します。

感情誘導効果

感情とは人間の生命活動の維持に関わる大きな要素です。「病気」が「気の病」と言われたり、「メンタルヘルス」という事が一般的になってきています。人間の五感といわれる、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に基づいて、学習・記憶・行動・意思決定が行われると言われています。古より、地球上の各地において、今でいう音楽が、祭りや祭祀で使われてきたことを考えると納得いただけると思います。

音楽には、一瞬、人の感情に影響を与えることが多いという特徴があります。古代では、音楽が始まると同時に、人々は踊り始めたり、祈り始めたりしましたね。所謂、条件反射だという考えもありますが、私たちが初めて聴いた曲でも同様の反応をするのであれば、条件反射とは言えませんよね。

病院や介護施設等では、患者さんや入所者さんの不安を和らげるためや更に心を落ち着かせるために、BGMを流すことが多いのです。優しい音色のBGMを聞くことで、副交感神経が優位に働き、不安を軽減できるのだそうです。

又、この項の最初に述べた通り、妊婦さんに限らず、痛みを和らげる効果もあります。

イメージ誘導効果

店舗等では雰囲気を明るくしたり、高級店ではセレブ感を醸し出したり、子ども向けの施設では楽しさを強調したり、販売店では購買意欲を高めたり、というようにその施設・設備のイメージを強調する効果のことです。

 目は、自分の意志で閉じることもできますし、物理的にアイマスクのように簡単に視界から消すことは比較的可能ですね。しかも、目に見えている物は、意図的に(見ない)ようにできます。

目は前方を向いていても、焦点を合わさない、或いは顔だけは向けていても目玉を横にそらすことも物理的に可能です。しかし、耳は手を使わずにふさぐことはできません。音域等によって、聞こえやすい・聞こえにくいはありますが、完ぺきに遮断することは、まず不可能です。そのため、人間は、「脳で聞き分ける」というか、聞こえてきた情報を脳で取捨選択するのです。しかし、一旦は、耳に入っているのですから、人間の心に少なからず影響しています。

視覚でとらえた情報と聴覚でとらえた情報はコラボしていて、聴覚の方が影響は大きいと思った方が良いでしょう。

行動誘導効果

BGMがイメージや感情に働きかけた結果「行動」まで変えてしまうのです。また無意識のうちに、音楽のテンポや曲調により人の行動スピードや時間認識に変化を与えます。BGMとは煮えないかもしれませんが、卒業式の入退場時に「天国と地獄」は流しませんよね。運動会の最中に「パッヘルベルの『カノン』」は流しませんよね。

BGMが及ぼす学習効果

 受験生なら誰でも、常に集中力を高めて勉強に取り組みたいと思うでしょう。しかし、人によって勉強に集中しやすい環境は異なり、無音の環境の方が勉強しやすいという人もいれば、ある程度の雑音がある中で勉強する方が集中しやすいという人もいます。
 ここは、人それぞれですね。有名なミュージシャンである、B’zの稲葉浩志さんは、大学受験の一週間前の追い込み時には、音楽をガンガンかけて、寝ないようにして受験を突破したという逸話もあるくらいですから。(笑)

気分を高めて前向きに勉強に取り組めるよう、BGMを聴きながら勉強するという人も少なくありません。 BGMを聴きながら勉強することには、どのような効果があるのでしょうか。今回は音楽がもたらす効果や、BGMを聴くと前向きに勉強に取り組める理由、勉強中にBGMを聴くときの注意点について述べます。

ただし、一人ひとり、異なることはご了解下さい。選曲にもよりますし、心理状態によっても違います。

BGMが作業用(学習用)に使用される効果!

モチベーションが上がる

好きな音楽を聴いている時に、人は自然と気分が高まります。人は興奮状態になるとドーパミンの分泌が促され、様々な活動に対する意欲が高まると言われています。勿論、学習に対してもです。

勉強を始めるときは、「わからない問題に向き合わなければいけない」というように後ろ向きになりやすいものです。音楽を聴くことでそれらが解消され、高いモチベーションで勉強に臨めるようになることがあります。また明るい音楽は脳を刺激するため、眠気冷ましにも効果的と言われています。

有名なミュージシャンである、B’zの稲葉浩志さんは、大学受験の一週間前の追い込み時には、音楽をガンガンかけて、寝ないようにして受験を突破したという逸話もあるくらいですから。(笑)

リラックスできる

ゆったりとした音楽を聴くと、自然とリラックスできるものです。これは、脳内で「セロトニン」と呼ばれる物質が多く分泌されるためです。セロトニンの分泌が促されると、落ち着いた状態になりやすく、ほどよくリラックスした状態で勉強に取り組めることが多くみられます。

私事ですが、50歳の時に資格取得の為の丸暗記が必要になりました。その時に、眠気を覚ますために、他の事を考えないために、更に心を落ち着かせるために、クラシック音楽を流しながら勉強しました。

集中力が高まる

アルファ波を放つ音楽を聴くと、リラックスしてストレスが軽減し、集中力が向上します。これは、科学的に証明されているアルファ波の特性です。

勉強に限らず、寝つきが悪いときやマインドフルネスを行うときにも利用されます。勉強中だけでなく、休憩時などの脳をリセットしたいときに聴くのもおすすめです。

特に、好きな音楽の時は、集中力が高まりましたね。しかし、注意が必要です。歌詞を知らない、或いは、歌詞を覚えてない曲にしましょう。BGMですから、歌詞がない音楽にするのは必須だと思います。(私の経験上)

記憶力が高まる

音楽によって海馬が刺激されると、脳は音楽を聴いていたときに見えるものや感じるものを同時に記憶しようとします。音楽を聴くと昔の出来事を思い出すことがありますが、これも脳の働きによって記憶されたものです。

このように、音楽と記憶は連動しやすいため、音楽を聴きながら勉強することで「この音楽を聴いたときは、このようなロケーションで、こういうことを勉強した」というように脳が覚えようとするため、学習内容が記憶に残りやすくなるのです。

私の場合、これに加えて、音楽を流しながら、丸暗記の内容を読み上げて録音しました。それを読み上げることで、覚えることになり、また、自動車通勤の車内でも聞いていました。

そうです。その時、その方法を思いついたのは、妻が購入して聞いていた英語教材「スピードラーニング」の応用です。(プロゴルファーの石川遼がCMに出ていた英語教材です)

雑音が気にならなくなる

周りから聞こえる話し声や雑音により集中力が低下するのは、それぞれ異なる情報が耳に届き、脳がそれらを同時に処理しようとするためです。しかしヘッドフォンやイヤホンで音楽を聴くと、話し声や雑音は遮断され、自分が好きな音楽しか聴こえなくなります。

すると、頭が複数の情報を処理する必要がなくなり、勉強に集中しやすい環境をつくれるのです。これは音楽のマスキング効果ともいわれており、音楽以外の情報がすべて遮断される感覚を利用して、勉強や作業の集中力を高める人もいます。

確かに、音楽を聴きながら勉強すると、妻や子供の話し声も、テレビの音もあまり気にならなかった記憶がよみがえってきました

まとめ

BGMの作業用の効果と学習用の効果はよく似ていると思います。いうなれば、作業用の一部である知的生産の部分が学習用の効果と言えるのではないでしょうか?

そのため、作業用の項で、学習用を追記しました。




BGMフリー(無料)とは?

BGMフリーと検索すると、「無料でダウンロードできる」とか「無料で配信される」という言葉が出てきます。ダウンロードと配信が無料で受けられるととらえてよいようですね。

また、金額ではなく、使用目的が「フリー」(自由)であるとの文言もあります。

更に、著作権料をその都度支払わなくても良いという「フリー」と言う使い方もあるようです。

従って、BGMを契約するときには、約款とかをよく確かめると良いと思います。

全くの無料で配信することは、著作権に関わる事なので難しいことだと思います。更に業務用(特に商用目的)であればなおさらです。

そこで、比較的リーズナブルである、BGMアプリのメリットについてお伝えしたいと思います。

BGMアプリのメリット

端末などに専用アプリをダウンロードして利用する音楽配信サービスです。豊富な楽曲をリーズナブルに利用できるため、非常に人気があります。コンパクトな端末を使用すれば店舗の内装を邪魔する心配もありません。

JASRACなどの音楽著作権管理事業者への申請なしで、市販されているCDやレンタルCDを店舗のBGMとして利用してしまうと、著作権侵害で罰せられる恐れがあります。トラブルを防ぐためにも、著作権申請がカバーされている店舗用BGMアプリの利用がおすすめです。

ここでは有線放送やデジタルダウンロードの利用に比べて、店舗用BGMアプリの利用はどのようなメリットがあるのかご紹介します。

著作権の処理をしなくてもいい

CDやダウンロードした楽曲もしくは個人向けのアプリの音楽をBGMに使う場合は、著作権の申請をしなければいけません。著作権の処理にはお金も時間もかかります。店舗用のBGMアプリは料金の中に著作物使用料が含まれており、アプリダウンロード後すぐに利用することができます。

ダウンロードしなくても楽曲が聞ける

店舗用のBGMアプリはストリーミング再生なので、楽曲をダウンロードする必要がありません。ダウンロードを行うとデバイスのメモリーを圧迫することになり、数千、数万の楽曲を保存しておくのは難しいでしょう。BGMアプリならデバイスのメモリを気にせず利用できます。

ジャンルにこだわらず、様々な楽曲が聞ける

BGMアプリは幅広いジャンルの楽曲を流すことができます。そのため自分の店舗の雰囲気に合った曲が必ず見つかるはずです。昼と夜で雰囲気を変えたい場合は違うジャンルの曲をかけることもできますし、セール時などイベントの際には雰囲気を変えることにも対応できます。

楽曲数が豊富

詳細な楽曲数はアプリによりますが、数万曲を保有しているBGMアプリが多いです。自分でBGMをそろえるとなると、数時間におよぶ営業時間に対応できるように大量の楽曲を用意しなければならず時間がかかってしまいます。BGMアプリを活用すれば「曲数をそろえなければ」と心配することはありません。

操作がしやすいので、はじめて使う人でも簡単に使うことができる

 

BGMアプリは、はじめて使う人でも直感的に利用できるように設計されています。音楽を再生したり停止したりする操作だけでなく、お好みの楽曲を集めてプレイリストを作るのも簡単です。

 私が訪問する商業施設等では、BGMアプリが定番のようですね。お店の人に聞いても、殆どがBGMアプリのようです。古くからBGMを流している、高齢の方の一人店主のお店は、有線放送を使われているところが多い印象ですね。

業務用BGM提供事業者

 引用元:Wikipedia
 
フリーBGMの無料サイト / 取り扱い曲の特徴など
『甘茶の音楽工房』   /「明るい」や「癒やし」などイメージから楽曲を探せるほか、オーケストラやポップスなど
『ノスタルジア』      /クラシック楽器を用いたアコースティックな音楽素材
『DOVA-SYNDROME』 /アプリ・ゲーム・映像
『SHW』                /和風のBGMや管弦・オーケストラ系
『MusicMaterial』      /「ジングル素材」「ポップス素材」といった定番の素材から、「ループ素材」や「MIDI素材」
引用元:To Creator
 
「店舗 BGM」で検索すると上位に表示される関連検索キーワードが、”著作権”です。店舗でBGMを流す場合には、著作権の問題でJASRACなどの音楽著作権管理事業者への申請・支払いが義務づけられています。しかし「手続きが面倒」「できるだけ費用をかけたくない」という店舗経営者の方も多いのではないでしょうか。 個人で著作権処理の申請をせず店舗BGMを導入するには、音楽著作権の申請をカバーしている店舗向けの音楽配信サービスの利用がおすすめです。なかでも代表的な「店舗用BGMアプリ」をご紹介します。そしてリーズナブルに利用できる5つの店舗用BGMアプリを比較しながらご紹介します。



BGMが作業用に効果あり?

 BGMを流すことににょる作業効果は様々考えられますが、私が思うに、
 「雑音や他人の雑談が耳に入りにくい。」と言う効果は大きいと思います。
 次に、
 「癒し」や「苦痛を和らげる」と言う効果も大きいと思います。

BGMの効果について

BGMが現在のような使い方で使われるようになった歴史上の記述を辿ると、なんと今から4000年前のエジプトで使われたという記録があります。記述があるのが4000年前ですから、記述にしないまでも、もっと以前から使われていたと考えるのが妥当かもしれませんね。当時、BGMの使用目的は、妊婦の方の出産時の苦痛を和らげるためだったようです。

確かに、出産は命がけだと言われています。子供を産んだら母親は絶命する生物も多くいますね。当然4000年前となると、想像を絶する、苦難と苦痛の連続だったものと思われます。当時から音楽によるヒーリング効果と言うものが、使われていたなんて、驚きです。

歴史の古い、ギリシャ、中国、インドなど、4大文明が発達していた地域や近隣でも、音楽が「苦痛を和らげる」「心を落ち着かせる」為に使用されたという記録が残っているのです。

20世紀に入ってから、ようやく、アメリカを中心に音楽の研究が盛んになり、医療現場だけでなく、様々な場所でBGMが導入されるようになりました。

特に、働く場所でのBGMは、休憩時間の癒し効果を始め、苦痛の軽減、情緒の安定による業務の効率化や働く人々のメンタルヘルスに寄与してきたと言われています。

では、BGMの効果について、代表的なものを挙げてみます。

①マスキング効果

 ある音(雑音)を別の音(BGM)で隠すことにより、そこにいる人の心を落ち着かせたり、心地よい空間を作ったり、雑談や雑音を過剰に気にすることなく過ごせる対人関係や機械音等の部分による効果です。例えば、事務所などで隣の人の会話を気にせず仕事に集中できたり、仕事場での機械音や外からの雑音も聞こえにくくする効果の事を指します。

②感情誘導効果

感情とは人間の生命活動の維持に関わる大きな要素です。「病気」が「気の病」と言われたり、「メンタルヘルス」という事が一般的になってきています。人間の五感といわれる、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に基づいて、学習・記憶・行動・意思決定が行われると言われています。古より、地球上の各地において、今でいう音楽が、祭りや祭祀で使われてきたことを考えると納得いただけると思います。

音楽には、一瞬、人の感情に影響を与えることが多いという特徴があります。古代では、音楽が始まると同時に、人々は踊り始めたり、祈り始めたりしましたね。所謂、条件反射だという考えもありますが、私たちが初めて聴いた曲でも同様の反応をするのであれば、条件反射とは言えませんよね。

病院や介護施設等では、患者さんや入所者さんの不安を和らげるためや更に心を落ち着かせるために、BGMを流すことが多いのです。優しい音色のBGMを聞くことで、副交感神経が優位に働き、不安を軽減できるのだそうです。

又、この項の最初に述べた通り、妊婦さんに限らず、痛みを和らげる効果もあります。

③イメージ誘導効果

店舗等では雰囲気を明るくしたり、高級店ではセレブ感を醸し出したり、子ども向けの施設では楽しさを強調したり、販売店では購買意欲を高めたり、というようにその施設・設備のイメージを強調する効果のことです。

 目は、自分の意志で閉じることもできますし、物理的にアイマスクのように簡単に視界から消すことは比較的可能ですね。しかも、目に見えている物は、意図的に(見ない)ようにできます。

目は前方を向いていても、焦点を合わさない、或いは顔だけは向けていても目玉を横にそらすことも物理的に可能です。しかし、耳は手を使わずにふさぐことはできません。音域等によって、聞こえやすい・聞こえにくいはありますが、完ぺきに遮断することは、まず不可能です。そのため、人間は、「脳で聞き分ける」というか、聞こえてきた情報を脳で取捨選択するのです。しかし、一旦は、耳に入っているのですから、人間の心に少なからず影響しています。

視覚でとらえた情報と聴覚でとらえた情報はコラボしていて、聴覚の方が影響は大きいと思った方が良いでしょう。

④行動誘導効果

BGMがイメージや感情に働きかけた結果「行動」まで変えてしまうのです。また無意識のうちに、音楽のテンポや曲調により人の行動スピードや時間認識に変化を与えます。BGMとは煮えないかもしれませんが、卒業式の入退場時に「天国と地獄」は流しませんよね。運動会の最中に「パッヘルベルの『カノン』」は流しませんよね。




BGMが及ぼす学習効果

 受験生なら誰でも、常に集中力を高めて勉強に取り組みたいと思うでしょう。しかし、人によって勉強に集中しやすい環境は異なり、無音の環境の方が勉強しやすいという人もいれば、ある程度の雑音がある中で勉強する方が集中しやすいという人もいます。
 ここは、人それぞれですね。有名なミュージシャンである、B’zの稲葉浩志さんは、大学受験の一週間前の追い込み時には、音楽をガンガンかけて、寝ないようにして受験を突破したという逸話もあるくらいですから。(笑)

気分を高めて前向きに勉強に取り組めるよう、BGMを聴きながら勉強するという人も少なくありません。 BGMを聴きながら勉強することには、どのような効果があるのでしょうか。今回は音楽がもたらす効果や、BGMを聴くと前向きに勉強に取り組める理由、勉強中にBGMを聴くときの注意点について述べます。

ただし、一人ひとり、異なることはご了解下さい。選曲にもよりますし、心理状態によっても違います。

勉強中に音楽を聴くメリットは?

①モチベーションが上がる

好きな音楽を聴いている時に、人は自然と気分が高まります。人は興奮状態になるとドーパミンの分泌が促され、様々な活動に対する意欲が高まると言われています。勿論、学習に対してもです。

勉強を始めるときは、「わからない問題に向き合わなければいけない」というように後ろ向きになりやすいものです。音楽を聴くことでそれらが解消され、高いモチベーションで勉強に臨めるようになることがあります。また明るい音楽は脳を刺激するため、眠気冷ましにも効果的と言われています。

有名なミュージシャンである、B’zの稲葉浩志さんは、大学受験の一週間前の追い込み時には、音楽をガンガンかけて、寝ないようにして受験を突破したという逸話もあるくらいですから。(笑)

②リラックスできる

ゆったりとした音楽を聴くと、自然とリラックスできるものです。これは、脳内で「セロトニン」と呼ばれる物質が多く分泌されるためです。セロトニンの分泌が促されると、落ち着いた状態になりやすく、ほどよくリラックスした状態で勉強に取り組めることが多くみられます。

私事ですが、50歳の時に資格取得の為の丸暗記が必要になりました。その時に、眠気を覚ますために、他の事を考えないために、更に心を落ち着かせるために、クラシック音楽を流しながら勉強しました。

③集中力が高まる

アルファ波を放つ音楽を聴くと、リラックスしてストレスが軽減し、集中力が向上します。これは、科学的に証明されているアルファ波の特性です。

勉強に限らず、寝つきが悪いときやマインドフルネスを行うときにも利用されます。勉強中だけでなく、休憩時などの脳をリセットしたいときに聴くのもおすすめです。

特に、好きな音楽の時は、集中力が高まりましたね。しかし、注意が必要です。歌詞を知らない、或いは、歌詞を覚えてない曲にしましょう。BGMですから、歌詞がない音楽にするのは必須だと思います。(私の経験上)

④記憶力が高まる

音楽によって海馬が刺激されると、脳は音楽を聴いていたときに見えるものや感じるものを同時に記憶しようとします。音楽を聴くと昔の出来事を思い出すことがありますが、これも脳の働きによって記憶されたものです。

このように、音楽と記憶は連動しやすいため、音楽を聴きながら勉強することで「この音楽を聴いたときは、このようなロケーションで、こういうことを勉強した」というように脳が覚えようとするため、学習内容が記憶に残りやすくなるのです。

私の場合、これに加えて、音楽を流しながら、丸暗記の内容を読み上げて録音しました。それを読み上げることで、覚えることになり、また、自動車通勤の車内でも聞いていました。

そうです。その時、その方法を思いついたのは、妻が購入して聞いていた英語教材「スピードラーニング」の応用です。(プロゴルファーの石川遼がCMに出ていた英語教材です)

⑤雑音が気にならなくなる

周りから聞こえる話し声や雑音により集中力が低下するのは、それぞれ異なる情報が耳に届き、脳がそれらを同時に処理しようとするためです。しかしヘッドフォンやイヤホンで音楽を聴くと、話し声や雑音は遮断され、自分が好きな音楽しか聴こえなくなります。

すると、頭が複数の情報を処理する必要がなくなり、勉強に集中しやすい環境をつくれるのです。これは音楽のマスキング効果ともいわれており、音楽以外の情報がすべて遮断される感覚を利用して、勉強や作業の集中力を高める人もいます。

確かに、音楽を聴きながら勉強すると、妻や子供の話し声も、テレビの音もあまり気にならなかった記憶がよみがえってきました




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