尾崎豊の病死の病名は何?病名に疑問が持たれるのはなぜ?

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尾崎豊氏の死因については、法医学者支倉逸人氏により、肺水腫と発表されました。

ファンの方には、納得いかない方も多いとは思いますが、色々学んでいくうちに、支倉逸人氏の配慮が垣間見えてきました。

医学知識もない私が書くことさえおこがましいのですが、私が感じた、支倉氏の発表の意図が感じられたのでここで書き残したいと思います。

支倉氏は、尾崎豊をリスペクトしていたと思わざるを得ないのです。

尾崎豊の死因の謎!公式発表の病名は肺水腫!

尾崎豊の死因の病名は、公式発表では、肺水腫と結論付けられています。 検死を担当した支倉逸人氏は尾崎の死因を肺水腫であると発表しました。

 検視を担当した支倉逸人によれば、尾崎の死因は肺水腫であることのみを発表し、肺水腫の原因が覚醒剤中毒であることは伏せられていた。 中毒は経時的な悪化によるものではなく、大量の覚醒剤服用(オーバードース、薬の多量摂取)による急性メタンフェタミン中毒が引き起こした肺水腫と結論づけられている。

引用元:Wikipedia

この文章を見て気づきませんか?肺水腫という事を発表して、覚せい剤中毒との因果関係は伏せられていたのです。

尾崎豊氏が覚せい剤で捕まった事は広く知られているのに、あえて因果関係を伏せていたのです。

尾崎豊氏への忖度があったのかもしれません。又、肺水腫の原因は、薬物だけではなく、心臓疾患が原因である場合もある為なのだと私は考えています。

マスコミで報道されることの重要性と、覚せい剤服用が、今回の肺水腫の主な原因との確たる証拠がなかったからかもしれませんね。

その後、確実な証拠が出たのでしょうね。引用文に記述されているように、大量の覚せい剤服用によるものだと結論付けられていますよね。

亡くなった直後に発表することによる、社会への影響の重大さに配慮されたものだと思いますね。

ところが、もう一つの情報があります。

肺水腫の原因の覚せい剤服用には、2つのンパターンがあります。

いわゆる、長年常習的に服用してきたことによる、経時的な覚せい剤薬物中毒と、

一時的な覚せい剤多量摂取による中毒があるのです。

例えは適切でないかもしれませんが、所謂、毎日お酒から離れられない常習的アルコール中毒と、新入社員が、先輩に酒を飲まされ、急激なアルコールの多量摂取による急性アルコール中毒、のようなものではないでしょうか?

尾崎の死因は、経時的な悪化による薬物中毒死ではなく、致死量の2.64倍以上の覚醒剤服用(オーバードース、薬の多量摂取)による急性メタンフェタミン中毒が引き起こした肺水腫と結論付けられているのです。

これは、ある面、過去に覚せい剤の常習で逮捕された尾崎豊に対しての配慮であったと私は感じています。

覚せい剤服用による肺水腫と発表したならば、その言葉だけに人々は反応し、「やはり尾崎豊は覚せい剤から抜け出せなかった」と故人に鞭うつような誤解を招きかねません。

一時的な一時的な覚せい剤多様摂取となると、常習性は認められないと思われます。

支倉逸人氏は、そのような誤解を「尾崎豊」が受けないように配慮したのではないかと思います。

 

尾崎豊の死因の「肺水腫」とは?

肺水腫の原因は、色々な分け方がありますが、医学的知識に乏しい筆者が一番理解しやすい原因の分け方について書きます。

この複雑さがあるからこそ、誤解を避けるために、支倉逸人氏が尾崎豊の死因の発表をあのような形で発表したのだと思います。

わたしも、このコンテンツを書き始めるまで、こんなに複雑な分け方があるとは知らなったのです。

医師の方から見れば、お粗末かもしれませんが、肺水腫と言う病気について広く知られるきっかけになればと思って頂けたら光栄です。お断りしておきますが、専門性はありません。尾崎豊の死因とされる肺水腫という病気をより理解するための知識だと思っていただきたいです。

肺水腫の原因【内因性】とは?

内因性の原因と言うのは、主に人間の体内の臓器等が原因と言えると思われます。

その内因性の原因も、心臓の原因の肺水腫と、心臓以外の臓器等が原因の肺水腫に分けられているようです。

心原性肺水腫とは?

心原性肺水腫と呼ばれるものは、臓が因の質である肺水腫だという事のようですね。何らかの原因で心臓の左心室から全身へ血液を送り出す力が低下し、血液が肺に過剰に貯まる状態の事を言うようです。

又、毛細血管の内圧が上昇して、水分が外に押し出される状態の肺水腫も、心原性肺水腫と呼ばれることがあるようです。左心室不全や僧帽弁狭窄症などが原因となる場合が多いとのことです。

非心原性肺水腫とは?

非心原性肺水腫と呼ばれ、臓が因の質にはずの肺水腫という事のようですね。簡単に言えば心臓以外の臓器等が原因の肺水腫ですよね。毛細血管が病的変化により、液体成分が滲み出して生じるものだそうですね。非心原性肺水腫の中でも、急性呼吸窮迫症候群と呼ばれるものは死亡率が高いと言われているようですね。

・血漿膠質浸透圧の低下によるとは、血管内に水分を留めておけなくなり、血管外に水分が流出する状態の肺水腫の事を言うようですね。肝硬変やネフローゼ症候群などが原因となり発症する例が多いようですね。

・血管透過性の亢進とは、血管壁が水分を通しやすくなり、血管外へ漏出する状態の事を言うようですね。重症肺炎などが原因となるようです。

肺水腫の原因【外因性】とは?

これが、尾崎豊の死因とされた肺水腫ですよね。

外因性のン肺水腫には有毒ガスの吸入や感電、重症外傷が多いと言われています。

・化学兵器に類する物 (戦争等で使用される場合が多い)

・感電、重症外傷による心不全、肺の毛細血管の損傷による物 (偶発的な事故の場合が多い)

・薬物(覚せい剤の加熱吸引)、燐化水素の吸引、サイアザイド系(チアジド系)利尿薬による急性アレルギーによる物 (過失・故意の両方が考えられる)

・高山などの低気圧環境による物 (俗にいう高山病の一種?)

・水難事故による溺水 ( 事故の場合が多いようですね)

 

肺水腫という死因に疑問を持たれたと思う理由とは?

尾崎豊が、民家の軒先で発見された時は、満身創痍、傷だらけ、アザだらけでした。あの写真を見せられたら、暴行死か自暴自棄になっての自殺ではないかと推察されても不思議ではありません。

実際、数年後には、死体検案書らしきものが公開され、裁判になりかけています。

支倉氏は、はっきりと、

1⃣死因は肺水腫である。(肺水腫の原因については言及せず)

2⃣他殺ではない。(司法解剖の結果)

と公表されています。

しかも、肺水腫では、色々な憶測を呼ぶ可能性を鑑みて、覚せい剤服用による肺水腫については、当初発表されていません。

これは、内因性による肺水腫ともとられる可能性も残していたわけだと思うのです。

又、肺水腫の原因が、覚せい剤服用によるものだと後日発表されています。しかし、この時には、尾崎豊氏の覚せい剤の常習性を否定するように、一時的な覚せい剤の多量摂取によるものだと、数値も添えて発表しています。

私は、とても重要な発表だと思います。

常習的な覚せい剤服用でなければ、尾崎豊は覚せい剤の常習性を否定することにつながります。

一時的な多量摂取は、自分の意志では困難です。(とても苦くて、酒に混入してもすぐに気づかれるそうです)

という事は、飲酒で酩酊した状態で、覚せい剤を多量摂取したか、或いは、第3者が、無理矢理多量摂取させた可能性も考えられるのです。

こうなると、尾崎豊の尊厳は保たれると思うのです。

尾崎豊の、積極的な意思で、覚せい剤を多量摂取したとは考えにくいわけです。

支倉氏は、きっと、そこまで考えた上で、死因を「肺水腫」と発表されたのだと私は思っています。

支倉氏は、誤解されることも承知で、批判されることも承知で、この発表をしたのではないかと私には思えてなりません。

 

そういった意味で、尾崎豊を本当にリスペクトしていたと私には思えるのです。

 

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